Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate

Aozora Bunko

乞食の行

一里ばかり進んで行くと大変深い沼がある。杖でもって測量して見ますに、どうも杖が落ちつかない。だから此沼は到底渡るべきところでないというのでまた引き還して、半里ばかり後戻りをして道を東の方向に取って進みました。すると今度はその沼から流れて来たのか川になって居りまして、その川を三筋ばかり向うに渡って、ちょうど行くこと四里ばかりにしてその沼の間を離れてまた山の間へ指して着いた。そこでその晩は泊ったです。その辺にはギャア・ニマ及びギャア・カルコへ商売に往来の人が沢山居って、あっちこっちにテントが見えて居るです。それからそういう場合に頭陀行をすればよいと言うので

乞食の行 をやりました。僅かな物を上げてくれるのですけれども、五、六軒廻って来ると一日の喰物くらいはある。その翌日も同様頭陀行の出来るところは乞食をして、それで夜はいつもお説教です。そのお説教がなかなか同伴の人らの心を和らげる利き目がある。もしそうでなければ、私はその人らのために危く殺される筈です。しかし今の間は殺される気遣いは滅多にない。なぜかと言うとこの辺には人も沢山ありますし、また人が居らないにしたところがこの辺は一体に霊地になって居って、いかなる猛悪の人間もこの霊地に一度入る者は強盗もやらなければ、また狩もしないという訳です。