Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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チベットりょこうき

チベット旅行記

河口 慧海

Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate

Aozora Bunko

閉門の不幸

どうも困った事だ。何にしてもこりゃ打棄って置くことが出来ないがどうしたもんだろう」といいだしたそうです。チョェン・ジョェの考えでは法王の兄はさぞ悦ぶだろうと思って言い出した事が、案に相違したので大いに憂えの状態に変じてしまった。もとより一定の主義と見識とを持って居らぬところのチョェン・ジョェは、たちまち恐怖の念を懐いて大いに私を弁護しようという気で「なあにそりゃどうしても政府の国事探偵と見ることが出来ない。なぜなればあの人は肉食をしなくてはほとんど一日も居られない程のラサ府に居りながら、殊にセラ大寺では肉粥や肉の食物を布施として沢山施される所に居りながら、それを少しも受けずに麦焦しばかりを喰って居るというのは、これは必ず日本の尊いラマであるに違いない」というて非常に力をこめて説明したそうです。

ところが法王の兄のいいますには「そりゃお前達は智慧が足りないんだ。世には如来によう似た悪魔がある。悪魔ほど如来によう似せるものだ。釈迦牟尼如来より第五代目の優婆掬多尊者は、仏滅後に生れた方で全く仏陀にはお遇い申すことが出来なかった。で、ある時真の仏陀すなわち三十二相、八十種好を備えたる金色円満の仏陀の姿を見たいものだが、さてどういう方法にしたら見られるか知らん。