Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
熱誠人を動かす
私はその網の燃え上る火を見まして「法界の衆生、他の生命を愛する菩提心を起し殺生的悪具をことごとく燃尽すに至らんことをこいねがう」と念じ、それからまた高部氏に向い「この網を焼いたところの火は足下の煩悩罪悪を焼き滅した智慧の光である。爾来この智慧の光を心として法界に生存せる衆生の生命を愛せらるるように」と説教致しました。
熱誠人を動かす ところがその傍に同人の一族で小川勝太郎という人が居りました。この人もまた高部氏と同じく網打、銃猟をする人ですがその状態を見て非常に感じ、誓いを立てていうに「我不殺生をもってあなたのチベット行を送る。もしこの誓いを破らば不動明王それ我に死を賜え」と。その時には私はわが生命を救われたかのような喜びを生じたです。堺では私の竹馬の友である伊藤市郎氏、この方もよく慰みに網打に行かれたですが高部氏の話をして諫めたところが幸いに私の請を容れ網を焼いて餞別にしてくれた。大阪では安土町の渡辺市兵衛氏、この方は以前からなかなかの資産家で今は株式仲買業及び朝鮮で交易することを専門にして居りますが、以前は船場で泉清という名高い鶏商屋でありました。