Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
手も足も痺れ切って
で羊は二町ばかり上の方に何にも知らずに草を喰って居る。私はもう其岸へ上った所で少しも動くことが出来ない。大体
手も足も痺れ切って どうしてその荷物が上ったのか後で考えてもその理屈が分らん位ですがもう足を屈めることも出来ず、凍え切って立つことも出来ない。そのまま、こいつあ困った、このまま死ぬのじゃないか知らんという考えを起したです。どうもして見ようがない。それからまあどうやらこうやら出来るだけ自分で摩擦をした。指は延びないから拳骨で胸膈の辺りを摩擦して居ると、手に暖まりがついて大分指が動くように感じましたから、指を延ばして全体に対し摩擦を始めたがなかなか暖まりも着かない。で大方一時間ばかりも摩擦をやって居ると大分暖まりがついて指も自由が利くようになったから、今度は荷物を解いてその中から宝丹を出して飲みました。その時にはありがたく思いました。
いつも難儀するとこの宝丹が役に立つが、これは大阪の渡辺市兵衛の奥さんが出立の時分に親切に送ってくれた。それがまあこういう時にこうも役に立つかと思って大いに悦びました。そうして暫く居るとガタガタ震い出した。その震動がなかなか烈しくなって少しも止らない。