Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
大危難
茶も飲まなかったから随分腹もすいて居る。けれども薪がないからどうすることも出来ない。乾葡萄だけ喰って昼までその着物を乾かしてそれから出掛けたです。この日が真に
大危難 の起った日でそういう事が起ろうとは夢にも考えませんでした。さて西北の方に高い山が見えて居る、しかし外の方を見るとどうも行けそうな道がないから、とにかくあの西北の雪の峰を踰ゆれば必ず目的地のカン・リンボチェすなわちマウント・カイラスの辺に達することが出来るであろうという考えを起しました。後に聞いて見るとその雪の峰はコン・ギュイ・カンリという二万二千六百五十尺の高い山であったです。その山にだんだん進んで急坂を四里ばかり登って参りますともはや、午後五時頃でまた暴風が起って大雪が降り出した。そこで考えたことは、これからこの山をドシドシ登って行ったならば今夜はこの高山の積雪のために凍えて死ぬような事が起るであろう。だから目的地へ指して行くことは後の事にして差し当り山の麓の川へ向って降って行かなければならんと思い、それから方向を転じて北東の方へ降って行くと雪はますます降りしきり日も追々暮れて来たです。