Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
ところがこういう場合に地獄で仏とでもいいますか、一人の乗馬者に逢いました。
その男が私を見まして、どうもこの雪の中でそんな事をして居っては今晩とても寝られやしない。まあ今頃の事だからまさかにこの辺で死ぬ気遣いはあるまいけれど、何しろ非常の寒さだから死ぬような苦しみをしなくちゃあならん。聞けばお前さんはラサ府に行くという。少しは廻り路だけれども私のテントのある所へ来て泊っちゃどうかといってくれるので私は再生の思いを致し、なに後戻りしても構わない、実はこの大雪で後戻りをする道も分らんからどうか連れて下さいとその人に従い、荷物は馬に幾分か載せて貰いまして自分は山羊を連れその雪中を冒してその人のテントに着きました。翌日またそのテントの人たちもやはり私の進んで行く方向に移転するということでその親切にしてくれた人は外の方へ行きましたが、その外の人と一緒に雪の積って居る中を六里ばかり東南の方へ進みました。
一緒には来たものの実は未だに口もきかぬ人ばかりです。けれどもこういう雪の沢山ある中だから誰かテントの中に泊めてくれるだろうという考えで一緒にやって来たんです。