Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
そのヤクの説明を聞くとやはり草を喰って居るんですけれども、何か腹の立った時分には飛んで来てその角で人なりあるいは他の獣類なりを突き殺すのみならずその舌は小剣を並べたごとく、一度舐られるとどんなものでもずたずたに切れてしまうという。
「空谷怪獣に遇う」のキャプション付きの図
空谷怪獣に遇う
私はその後その舌の乾かしたのを見ましたがその舌の乾いたので馬の毛をこするブラシにして居たです。で此舌は山ヤクの子供の舌であるというて居りましたがそれでもなかなか大きいものである。そこで私の一行の中のある正直な男が非常に怖がって私に向い、どうか今夜無事に過されるだろうか、一つ占筮をしてくれろという。「はて山ヤクが出て来るので恐れて居るのか知らん」と思うとそうではない。「つい昨年の事であったがこの山の少し下で……」といって一、二丁ある所を指さしてその男のいいますには、あそこで強盗のために商売人が六人殺された。今夜も我々は寝ずに居らねばならんかと思うほど何だか怖いから一つ占ってくれんかという訳なんです。まあ心を休める方便ですからそんな事は決してないと説明して置きましたが、随分その辺の様子を見ると山ヤクがのろのろとやって来る位ですから物凄い厭な所でありました。