Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
感情問題
露国の外交政略
なぜならばその大臣なる者は、自分の国家を犠牲に供しても自分の家が盛んになりさえすればよい。外国から金を沢山貰って自分一人がうまい汁を吸えばよいという考えですから、国民に難儀をかける位の事は一向平気です。ですからチベットの外交政略はほとんど政略というよりは
感情問題 で、すべて利害の感情の上において事が定まるのです。それゆえこれに対する外国は必ずしも賄賂をやってその大臣を擒にしたからというて、それで成功するということも保し難い。なぜなれば感情なるものは主義と一貫して飽くまでも貫くという性質を持って居らない。したがってぐらぐら変りますからどうせ当てにはならない。ですからこういう国と交際して外交上うまく成功しようというには、なお外に方法がなくてはならんのでしょう。
露国の外交政略 ところでロシアがチベットを手に入れて居る事は今に始めぬ事で、これはもはや三十年も以前からぼつぼつやって居るのです。あるいはもっと前からやって居ったかもしれないけれども、その形跡の著明に顕われて来たのは三十年以前からで、着々成功の歩を進めたのは誰によってやり来ったかといいますと、チベットの北に当りシベリアの中でモンゴリヤ人の住して居る所がある。