Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
種となりますから、その前々日大臣の所から法服を借りて来たので、私はその法服を着けてやはり普通セラ寺の僧侶がラサ府に滞在して居るという風に装おうて居ったです。いよいよ出立の当日午前十一時頃までに、天和堂の夫婦は、もはや今日はお立ちになるのであるというて、精進料理の御馳走を拵えて別宴を開きました。
可哀そうなのはその家の十一になる姉娘と五つになる男の子供です。その二人が行かれるのが厭だといって泣いて居る。殊に姉の方は俯伏せになったまま、顔も見せないでさも悲しそうに啜り泣きをして居る。もういよいよ立つという時になったものですから、母親がお訣れしないかというと大きな声で泣き立ててどうもしようがなかったです。いかにも親しくなると子供でもこういうものか知らんと思いましたが、やはり人情上自分も幾分か離別の苦痛を感じた訳でございました。
で、その家の弟と妻君の弟とそれから妻君の姪になる娘と、テンバという私の連れて行く男の女房四人が私を見送ることになったですが、そう一緒に連なって行きますと人の疑いを惹くからというので、ラサ府を離れてレブン寺の前の林の中で出遇うことにしようという約束で、皆別々に出かけた。