Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
曠原中の雪峰
ほとんど一千尺位の全く雪を冠って居る山ばかりで、そんなに美しい景色は余所の国では決して見ることが出来ぬだろうと思う。もはや夏季でありますから山の麓の方には幾分か草も生え、殊に湖水の辺には草が沢山ありますからこの辺は夏季の好牧場であります。
で、その湖水に沿うて南に進むこと八里ばかりにして、夕暮にラハムマェという村へ着いた時分には、五月二日の月が日本の三日月ほどに光を放って居るです。ある牧畜をやります石造りの家に泊りましたが、その家の南方に大変大きな山がありまして、これをチベット語にチョモ・ラハリ(尊母神山)といって居りますが、このチョモ・ラハリはチベットには沢山あります。大きな雪の峰はすべて霊ある名跡とせられ皆この名をもって称せられて居る。あるいはいう、二十一ありまた三十二ありと。いずれが真か分らぬが何しろチベットのぐるりを廻って居る大きな山は皆この名をもって称せられて居るようであります。
このチョモ・ラハリはあたかも毘婁遮那の厳かに坐するがごとく曠原の一角に聳え、しかしてこの湖水を擁してずらりと列べる雪峰は天然の白衣観音あるいは妙音菩薩が無声の音楽を弄して毘婁遮那大仏に供養するかのごとく、実に壮快なる天然の曼陀羅を現わして居るのです。