Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
「慧海池」
で二里ばかり行きますと雪融の水の集った周囲の二里位の池と周囲一里位の池がある。その池がちゃんと並んで居る。その一つの池は長方形で一つのは円い池、その池の端に出ますと誠に美しい鴨が居る。茶色や赤色や白い所に黒点の混って居る大小幾羽の鴨がその池の辺に遊んで居るです。誠にその水の清冽なることは透き通るばかり、雪融の水の集まった清浄な池といってよい。そういう所に来るとまあその景色のよい所に荷を卸して一つよく眺めたら旅の疲れも充分休まるだろうと考えて、池の端にドッカリ坐り込んでゆっくり眺めて居るその時の愉快さはまたとない。足は痛み腰は棒のようになって折曲げするのも実に辛いが、しかしその景色を見るとその苦しみは忘れてしまって遂には我を忘れて居るというような有様、しかしこういう所に昔から誰が来たことがあるか知らん、ないか知らんなどいう考えが起って来るです。独り旅ですからな。とにかく私がここへ行き当ったんだから一つ名を命けて遣ろうと思って長方形の池には
「慧海池」 それからまた円い池には私が別名の「仁広池」という名を命けたです。そんな池を発見したところで手柄でも何でもありませんけれども、まあそこは昔から人の来た跡もないような所ですからチベットに入った記念のためにそういう名を命けたのです。