Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
そこで例のヘボ歌がまた胸の中から飛び出した。
毘廬遮那の法の御旗の流れかと
思はれにけるブラフマの川
どうもこの歌が出来た時には歌人から見るとむろん詰らんものでもありましょうが自分の考えからすると実に愉快に堪えられなかった。まあこういう所に出て来ればこそこんな歌が出来たんで、この景を見なかったならばどうしたってこんな歌なんか自分の脳髄から飛び出すようなことはあるまいと感じて非常に嬉しく自分独りで満足して居ました。で草は既に羊に食わしてしまったから自分が荷を背負ってだんだん西北の方向に向って山の間に登って行きましたがもう楽です。荷物が軽いからどんどん進行が出来る。その辺は山の間あるいは高原の間には池が沢山あるです。山の上などに上って参りますとここにもかしこにも池が見えて居る。その池の大きさは大きいのは十丁あるいは二、三丁また一丁位のもある。この辺の名は何というか知らんけれどもコンギュ州の中であろうと思います。で私はその辺を名づけて「千池ヶ原」と言いました。それから午後四時頃その池の端に着きまして荷物を卸し羊は草のある所に置いて自分は例のごとく野馬の糞を拾いに行きました。