Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
これはチベット人の拵えた妄説であって、取るに足らん事でございますけれども、その水が真っ赤になったということは事実なんで、それはなにもサラット・チャンドラ・ダース師がそうした訳ではない。何か湖中のある変化から水が一度赤くなった事があったんでしょう。其事がちょうどサラット師が帰って後間もなくそういう事が起ったものですから、師がそういう事をやったような風説が起ったのです。
もっともサラット・チャンドラ・ダース師はご承知のごとくインド人である(今なおダージリンにあり)。けれどもチベットでサラット・チャンドラ・ダース師のインド人であるということを知って居るのは世事通の人だけで、普通の人はみな英国人だと言うて居るです。とにかくヤムド・ツォ湖の水は昔から毒があるに違いない。なぜならばこれはどこへも流れ出ないでそこにたまって居るばかりでなく、その辺にはいろいろの元素がある。現にこの辺の山の間には石炭もあるかと思えるようなところもあり、またいろいろ妙な礦物薬品らしいものが土の中にあるのを見ましたから、それらが溶解して水が毒になって居るのであろうと思われる。
ある西洋人の地図にはこのヤムド・ツォ湖の水が直ちに北に流れてブラマプトラ川に入るところを書いてあったのを見ましたが、あれらは全くの間違いであるのです。