Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
それで僧侶達は人相の事についてしきりに論じて居ったその時分にその田舎者は、何かわからんけれども、どうも問答というものは奇態なものだ、なんでも煙管から争いが起って居るらしい、なかなか煙管一本についても大変な喧嘩をやって居るものだ、それにしても頭をぶん擲ぐるやら砂を浴せかけるやら、他の者が嘲けるやら大騒動をやってきゃっきゃっと騒いで居るが、ありゃまあどうしたことであろうか、と不思議に思って帰ったそうです。
それから三年程たってまたその田舎者がまたセラのお寺に参詣して、その問答をやって居るところを見ると、やはりカンサという事についてしきりに議論をやって、しまいには擲ぐり合いを始めるというような大騒動になって来ましたので、どうもこの坊さん達は困ったものだ、煙管一本で三年も争いを行って居るというのはつまらないわけだ、俺が一つこの喧嘩の仲裁をしてやらなくちゃならんと言うて、自分の腰の煙管を抜いて坊さんの所へずっと持って行きました。
すると坊さん達はその田舎者を見て、お前達の来る所じゃないと言うて叱りつけますと、なーに私は貴坊がたが三年の間煙管一本について大論判をやって居るのがあまり気の毒でたまらない、ついてはこの煙管を貴坊がたにあげますから、どうかその喧嘩をよしてもらいたい、と言うたそうです。