Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
そこで私は直に着物を脱いで山に少しく上りて大いなる石を一つ馬の居る側に擲げつけましたが、馬は自分を打たるると思ってかびくびくして居りました。こんな事をしますのは大きな石を沢山泥の中へ入れて馬上の荷物を取るための足場を造るつもりです。ところでまた大きな石を前の石の上に擲げんとしますと馬は私の様子を見て非常に恐れて居りましたが、やがてズドンと一つ擲げますと馬は大変な勢いで飛び上って対うの岸へ着きました。それから博士と共に博士の馬を渡す道造りに大石を泥中に沢山擲げました。およそ三、四時間土木業をやってようやくの事で自分らと博士の馬をも対岸に渡すことが出来ました。それからサーマル(赤土)という村に着きその翌日山の中をだんだん北へ北へと行きました。いわゆるドーラギリーの北の方に進んで行くのであります。
ツクジェ村から下の山には松、杉の類がありましたけれどもこの辺にはそういう樹はなくてただ檜葉が沢山生えて居るだけです。その檜葉とても高さ一丈五、六尺から二丈位の樹があるだけでその外には灌木しかございませぬ。そういう雪山の中を五、六里ばかり参りますとキルンという小村がありますが、その村には柳の樹が大分に生えて居りました。