Classici giapponesi con furigana
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チベットりょこうき
チベット旅行記
河口 慧海
Leggi チベット旅行記 (チベットりょこうき) di 河口 慧海 (かわぐちえかい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 531.520 caratteri · 1042 schermate
ツァーラン村
外には別に変ったものはございませぬ。で、この辺に住んで居るのはチベット人ばかりでネパール種族は居りませぬ。ですからその屋根の隅々には皆白い旗を立ててありましてその旗には真言の文句を木版摺にしてあります。これはチベットのどこへ行っても見ることが出来るので、たといテントを張ってある所でもそういうような旗が立ててあります。その村を通り抜けてだんだん北へ北へと雪山を進んで行きますとちょうど日が暮れたです。深い谷間には檜葉の木が沢山生えて居りますが杜鵑は月の出たのを悦びてか幽邃なる谷の間より美しい声を放って居ります。
行き暮れて月に宿らむ雪山の淋しき空に杜鵑啼く
ツァーラン村 やがてキミイ(福泉)という雪山の間の小村に着いて宿り、その翌日北に進んで行くこと四里ばかりにしてツァーラン村が見えます。もはやこの辺は西北原へ一日足らずで出られる所でありますから、雪山とはいいながらほぼ西北原と変らぬような有様で山はなんとなく淋しく樹は見えませぬ。私のツァーランに着いたのはちょうど五月中頃でございましたからようやく麦を蒔き付けた位でした。村の様子を見ますと四方は皆雪山をもって繞らし東西四里半、南北はごく広い所で一里半程の高原地にある村落で、しかして西の雪峰から東の方の谷間へかけてごく緩い斜線状になって居りますが、その斜線状に沿う