Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(七)

吉川 英治

Leggi 三国志(七) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 371.916 caratteri · 744 schermate

Aozora Bunko

左慈は、側へすすんできて、

「大王に、不老の千載酒をさしあげよう」

と、冠の上の玉を取って、盃の中ほどに一線を描き、その半分をまず自分が飲んで、曹操に献じた。

曹操が、その酒をふくんでみると、まるで水ッぽくて、飲めたものではない。思わず盃を下に置いて、癇癪を破裂させようとした刹那、さっと、左慈は手をのばして、盃を奪い取り、堂の天井へ向ってほうりあげた。

人々は、あッと、眼をあげた。愕くべし、盃は一羽の白鳩と変じ、羽ばたきして殿中を飛びまわっている。或いは、低く降りて、酒をこぼし、花をたおし、客の肩に、顔に、戯れまわって、果てしがない。

あれよ、あれよ、とばかり満座みな怪しみうろたえている間に、左慈のすがたは、いつのまにか消えていた。それと気づいて、曹操が、

「しまった。宮門を閉じろ」

あわただしく、近侍から諸門へ布令させると、何事ぞ、

「青い衣を着、藤の花を冠にさした怪奇な老人は、もう靴を鳴らして、城外の街をうろついている由です」

と、外門の将からいって来た。

「とらえて来い。いかなる犠牲を払っても」

曹操の峻烈な命は、すなわち許へ下った。大袈裟にも、許※(「ころもへん+睹のつくり」