후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
第二番の怪奇なイ短調の前奏曲では、もう息詰まらせていた。三番、四番、五番と進むにつれて、あるいは妖艶に、あるいは清楚に、あるいは豪快に、あるいは優美に、一擒一縦、我らの心は曲とともに踊った。かつて、誰が一体こんなすばらしい前奏曲を表現し得たであろう――。
第十五番の『雨垂れ』、あの単調で不気味な前奏曲に至って、私たちは全く胆を潰していた。コルトーの演奏は従来のショパン学者の解釈とは全く違った観点に立ったもので、コルトーに従えば、この曲の意味は、病児を護る母親の悩みであり、死の手に対する恐怖である――が、とにもかくにも、その単純にして劇的な、一種不思議な恐怖は、惻々として背に迫り、一面一曲を聴き了って、私は額に滲み出した冷たい汗を拭くばかりであった。こんなつまらぬ(?)小曲を、あんなに効果的に弾き得る魔術は一体なんであろう。
大きな悲劇を終了した時のような、軽い疲労をさえ感じて、私と中村氏はただ顔を見合せるばかりだったのである。「これは驚いた」、「このエチュードの傑れていることは解っているが、こんな演奏が出来るものとは思わなかった」、二人はそんなことを言うよりほかに、纏まった考えも浮ばなかったのである。