일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みやもとむさし

宮本武蔵(五)

吉川 英治

吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면

아오조라 문고

それに反して、今夜の清々しさは、どういうものだろうと、彼はわれを疑う。――宵に、木賃のおやじと少し含んでみた酒が、適度にまわって、熟睡して、醒めた肉体に井戸水を浴び、新しい晒布の肌着でひき緊まっているこの体というものが、どう思ってみても今死ぬものとは思われない。

(――そうだ、腫んだ足を引き摺って、伊勢の宮の裏山へ登った時――あの晩の星もきれいだったな。あれは、冱寒の冬だったが、今ごろならば、氷花の樹々にも、もう山桜のつぼみが膨らんでいる時分)

考えようともしないそんなことが頭脳のうちに描き出され、考えようとする行く先の必死の問題にはなんの知性もわいて来ない。

あまりにも、覚悟し切ってしまった、その死に対して、彼の知性はもう間に合いもしない――死の意義、死の苦痛、死後の先などと百歳まで生きてみても、解決しそうもないそんな問題に、今さら、焦躁する愚を熄めてしまったのかも知れない。

こんな深夜なのに、道のどこからともなく、笙に和してひちりきの音が冷々とながれていた。

そこらの小路の公卿屋敷らしい。吹奏の律調の厳かな裡にも哀調があるところから察すると、酒興に更けている公卿たちのすさびとも思われない。