후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
四
(死ぬ前に一目でも)
という病人の一念になって、それまで水手拭を当てていた頭の髪を結び、病褥にいたわっていた痩せた足に草鞋をつけ、誰が止めようと意見しようと耳を藉さず、とうとう烏丸家の門から蹌ろ這い出たものではあるまいか。
さて、そうまでの一心を見ては、止めだてした烏丸家の人々も、
(捨てては措けぬし)
と、能う限りこの病人の――ことによったらこの世の中の最後の望みになるかも知れぬ――希望を遂げさせてやりたいと、ともども、気を揉んだり騒いだりしたであろうことも想像がつく。
或は、光広卿の耳へも入って、この儚き恋愛の末期に対して、よそながらお館の指図があったものかとも思われる。
とにかく、彼女の弱い足取りをもって、この銀閣寺下の仏眼寺の門前へかかるまでには、烏丸家の御内人たちが、およそ武蔵の影のさしそうな方角へは、八方に手分けをして、尋ね求めていたらしいのである。
果し合いの場所は一乗寺とだけ分って、広い一乗寺村のどの辺かは明白でない。それにまた、武蔵が果し合いの場所に立ってしまってからでは追いつかないことなので、捜す者も、おそらく一乗寺方面へ通う道には、皆一人か二人ずつ奔走して、足を擂粉木にしていたものであろう。