후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
下り女郎衆
一
旋風になってすぐ後を追った。
けれども武蔵の影はもう見当らなかった。道のない横道へ外れたのか、樹の上で今度はほんとに熟睡でもしているのか、そうこうする間に、美しい山の火事の中に、和田峠も大門峠も、白々と朝の姿を見せていた。
下り女郎衆
一
甲州街道には、まだ街道らしい並木も整っていないし、駅伝の制度も、頗る不完備であった。
その昔――というほど遠くもない、永禄、元亀、天正へかけての武田、上杉、北条、その他の交戦地であった軍用路を、そのまま後の旅人が往還しているだけで、従って、裏街道も表街道もありはしない。
上方から来た者が、もっとも弱るのは、旅舎の不便で、一例をいえば、朝立ちの際に、弁当ひとつ拵えさせても、餅を笹の葉で巻いた物とか、飯をいきなり柏の乾葉でくるんで出すとか――藤原朝時代の原始的な慣わしを、今でもやっているという風。
ところが、笹子、初狩、岩殿あたりの草深いそんな旅籠屋でも、この頃の客の混みあう様は、凡事とも思えない。そしてその多くが上りよりも、下りの客だった。
「やあ、きょうも通る――」
と、小仏の上で休んでいた旅人たちは、今、自分たちの後ろから登って来る一団の旅の群れを、これは観物と、道ばたで迎えていた。