후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
九
「すぐお支度してみえますが、どうぞしばらくここで」
と、茶や菓子を運んで来て、庭向きの座敷へ席をすすめた二人の小間使の起居もしとやかで、家風のしつけを思わせる。
「陽が蔭ってきたせいか、急に寒くなって来た」
光悦はつぶやいて、開いている障子を閉めるように小間使へいいつけようとしたが、武蔵が、鞠の音に聞き入りながら、庭の彼方に一段低くなっている梅林の花を見ているらしいので、自分も外へ眼をやって、
「叡山のうえが、曇って来ましたな。あの上にかかる雲は、北国から来る北雲です。――お寒くはありませんか」
「いやべつに」
武蔵は正直にそういったまでで、ちっとも光悦がそこを閉めたいと思っている気持などは考えなかった。
彼の皮膚は気候に対して革のように強靭だった。光悦のきめのこまかな皮膚とは、それだけ感度が違っていた。あながち気候に対してであるばかりでなく、すべての感触にも鑑賞にも、そのくらいな差が二人にはあった。ひと口にいえば、野人と都会人の差であった。
小間使が燭台を持って来たのを機に――外もつるべ落しに暗くなっても来たし――光悦がそこを閉めかけると、
「小父さま、来ていたの」