후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
卯月の頃
一
乱にいて土をわすれず
分に依って一に帰る
又常に
世々の道にたがわざる事
「ウウム……誰が書いたか、この高札は」
村長が出て来て、地に平伏しながら答えた。
「武蔵さまでござりまする」
「おまえ達に、分るのかこれが……」
「今朝、村の衆が、みな集まっている中で、このわけを、よく説いて下さいましたで、どうやら分りまする」
「――寺僧」
佐渡は振向いて、
「戻ってよろしい。ご苦労であった。残念じゃが、心が急く。また来るぞ、おさらば」
と、駒を早めて去った。
卯月の頃
一
当主の細川三斎公は、豊前小倉の本地にいて、江戸の藩邸にいることはなかった。
江戸には、長子の忠利がいて、補佐の老臣と、たいがいなことは、裁断していた。
忠利は英邁だった。年歯もまだ、二十歳を幾つも越えてない若殿なので、新将軍秀忠を繞って、この新しい城府に移住していた天下の梟雄や豪傑的な大名のあいだに伍しても、父の細川三斎のこけんを落すようなことは決してなかった。むしろ、その新進気鋭なことと、次の時代に活眼をもっている点では、諸侯の中の新人として、戦国育ちの腕自慢ばかりを事としている荒胆な老大名よりは、遥かに立ち勝っているところもある。