후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
三
――一応大納言様のお耳に入れると、すぐお通のもとに届けてつかわせとのことに、急いで持ってまいったのでおざる。――併せて大納言様よりも体を愛しめとの御意、お伝え申しあげまする」
すぐ、使いは帰って行く。
城太郎はそれを手に、
「アア、お師匠様の字だ。もし、下り松で死んでいたらお師匠様ももうこの手紙は書けなかったんだなあ。……お通どのへ、と書いてあらあ。……だが、城太郎どのへとは書いてない」
お通は、奥から立って来て、
「城太さん。今、お館の人が持って来たのは、武蔵様からの手紙ではありませんか」
「そうだよ」
城太郎は意地を歪げて、手紙を後ろにかくしながら、
「でも、お通さんには、用はないだろ」
「おみせ」
「いやだい」
「意地のわるい――そんなことをいわないで」
焦れて、泣きそうになると、城太郎は手紙を彼女へ突きつけながら、
「それ御覧な。そんなに、見たがるくせにして。それを、おいらが会いに行こうといえば、痩せ我慢して、嫌に気取ってみたりして」
お通にはもう、そんな言葉を聞いている耳はない。
短檠の下に繰りひろげている手紙と白い指先は、燈芯の火とともにおののいている。