후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
ここから道程ももうたくさんはない。又八は清水の観音堂へ行ってみようと考え出した。あそこの廂の下なら寝ることもできる。また――ことによったら老母に出会うかも知れないという空だのみも抱いてみる。
老母のお杉は、大の信心家である。神仏を問わず、そういうものの力を絶対に信じている人だ。いや信じるのみでなくなによりの頼みとしているところがある。いつか大坂で七日あまり又八と一緒になって歩いている間に、母子の間にすぐ不和ができたのも、お杉が神社仏閣ばかり歩いて暇どっているのが又八に退屈を起させて、とても、このおふくろと永の旅はできないという倦怠を、息子に持たせたのが一因になっている。
その頃、又八は、よくお杉から聞かされていたのである。
(なにが顕かじゃというて、清水寺の観世音さまほど、世に顕かな御ほとけはない。あそこへ、祈願をこめて、やがて三七日に近い頃、なんと、武蔵めに、ちゃんと行き会わせて下されたではないか。しかも御堂の前で、あの奴に。――おぬしも清水の観音様だけは、よう信心したがよいぞ)
――それからまた、春にでもなったら、お礼詣りをかね、後々も、本位田家のため御加護を祈請するのだと、幾度も、又八は聞かされていた。