후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
とて、恭しく取り出して来たのを見ると、なるほど、それは少なくも六、七百年の年数は枯らしてあったろうと思われる一尺ほどな枕形の角材。
だが、こんな古材木の切れ端がなんで有難いのか、武蔵には怪訝であったが、彼の説明を口吻のままかりていうと、これなん河内石川郡東条磯長の霊廟に用いられてあった天平年代の古材で、年久しく荒れていた聖徳太子の御廟の修築に、その柱の取代えをなしていた心なき寺僧や工匠が、これを割って庫裡の竈へ薪として運んでいたのを見かけ、旅先ではあったが、勿体なさの余り、一尺ほど切ってもらって来たものだとある。
木目はよし、小刀の触りもよいが、武蔵は、彼が珍重して措かないのみでなく、失敗ると、懸け替えのない材で――と思うと、刀の刻みが、つい硬くなった。
――がたんと、庭の柴折を、夜風が外す。
「……?」
武蔵は顔を上げた。
そして、ふと、
「伊織ではないかな?」
と、呟いて、耳を澄ました。
二
案じている伊織が戻って来たのではなかった。また裏の木戸が開いたのも風のせいではないらしい。
主の耕介が、呶鳴っていた。
「はやくせい、女房。なにを呆っけにとられている。