일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ)

山の憶い出 上

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 山の憶い出 上(ふえふきがわのじょうりゅう(ひがしさわとにしさわ))을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 284,014자 · 565화면

아오조라 문고

鳥が舞い鹿が遊んでいた鬱蒼たる森林は、見る影もない平蕪と化してしまった。驚いた彼等は肉を炙って脂を絞るように、手近の山に火を放って地膚から滲み出した貴い脂を稗や粟に変えて、荒んだ淋しい生活を送らなければならなくなった。斯くて山は禿げ地は痩せて、人は益々自然から遠ざかって行く。私が中津川の山村から受けた最初の感じは余り快いものではなかった。

路傍の家に寄り込んで両神山へ登る路の様子を聞く。よぼよぼした爺さんが出て何か口の中でもぐもぐ言うていたが薩張分らない。此奥の小神流川の上流に金鉱が開けてから、若い者は皆其処へ稼ぎに出て村には女子供や老人の外は残っていないらしい。幸嶋とかいう家は此処の草分で十五人や二十人泊れるとは聞いていたが、私は嫌気がさして来た時なので、中双里から山越しに白井差へ出て其処から両神山に登ることに決め、振り棄てるように此村を離れた。山百合が非常に多い。中には一茎にして三十余花を着けているものもあった。後で聞くと栽培しているのだそうだ。小神流川を渡って山の鼻に懸ると、道が二つに分れて、「左両神村、右落合。幸嶋」と書いた標木が立っている。