후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
窮乏と純情
さえ現れてはおらず、世はまだ古典音楽の形式の拘束のうちに、明日の黎明も知らずに、太平の夢を貪っていたことは言うまでもない。ロマン・ローランはベルリオーズを指して「唯一のフランス音楽家」と言い、ワインガルトナーは「ベルリオーズがいなかったならば、ワーグナーやリストの存在にかかわらず、我々は今日いるところにいなかったであろう」と言ったのはまことに至言と言わなければならぬ。
窮乏と純情
ベルリオーズ(Hector Berlioz)は一八〇三年フランスのグルノーブル近郊に生まれた。医師であった父親は、家庭でその子を教育し、音楽の手ほどきまでもしてやったが、ベルリオーズの興味が次第に音楽に傾き、やがて音楽に対して異常な情熱を持つようになると、世間並の親達のように、その子が音楽家になることに厳重に反対した。
最初医学校に入れられたベルリオーズは、解剖室の空気に辛抱が出来なくなって、ついに学校を飛び出し、音楽の修業に専念することになった。――辛抱の出来ないのは、一生ベルリオーズにつきまとった病癖であったが――そのため父親の怒りを買って、学費の途を絶たれ、ベルリオーズの惨澹たる生活は、早くもこの時から始まったのである。