후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
着たけれども今とは違てその時分はマダ鉄道のないときで、パナマに廻らなければならぬから、桑港に二週間ばかり逗留して、其処で太平洋汽船会社の別の船に乗替えてパナマに行て、蒸気車に乗てあの地峡を踰えて、向側に出て又船に乗て、丁度三月十九日に紐育に着き、華聖頓に落付て、取敢えず亜米利加の国務卿に遇うて例の金の話を始めた。その時の始末でも幕府の模様が能く分る。此方を出立する時から、先方の談判には八十万弗渡したと云う請取がなければならぬと云うことは能く分て居る。所がどうも丸で一寸とした紙切に十万とか五万とか書てあるものが何でも十枚もある、その中には而かも三角の紙切に僅に何万弗請取りと記して唯プラインと云う名ばかり書てあるのが何枚もある。何の為めにどうして請取たと云う約定もなければ何にもない。只金を請取たと云う丈けの印ばかりである。代言流義に行けば誠に薄弱な殆んど無証拠と云ても宜い位。ソコでその事に就ては出発前に随分議論しました。却て是れが宜しい、此方では一切万事、亜米利加の公使と云うものを信じ抜て、イヤ亜米利加の公使を信じたのではない、日本の政府が亜米利加の政府を信じたのだ、書付も要らなければ条約も要らない、只口で請取たら請取たと云うた丈けで沢山だ、是れは只覚書に数を記した丈けの事、固よりこんな物は証拠にしないと云う