후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
乞食の虱をとる
又宗教に就て、近処の老婦人達のように普通の信心はないように見える。例えば家は真宗でありながら説法も聞かず、「私は寺に参詣して阿弥陀様を拝むこと許りは可笑しくてキマリが悪くて出来ぬと常に私共に云いながら、毎月米を袋に入れて寺に持て行て墓参りは欠かしたことはない(その袋は今でも大事に保存してある)。阿弥陀様は拝まぬが坊主には懇意が多い。旦那寺の和尚は勿論、又私が漢学塾に修業して、その塾中に諸国諸宗の書生坊主が居て、毎度私処に遊びに来れば、母は悦んで之を取持て馳走でもすると云うような風で、コンナ所を見れば唯仏法が嫌いでもないようです。兎に角に慈善心はあったに違いない。
乞食の虱をとる茲に誠に穢い奇談があるから話しましょう。中津に一人の女乞食があって、馬鹿のような狂者のような至極の難渋者で、自分の名か、人の付けたのか、チエ/\と云て、毎日市中を貰て廻わる。所が此奴が穢いとも臭いとも云いようのない女で、着物はボロ/\、髪はボウ/\、その髪に虱がウヤ/\して居るのが見える。母が毎度の事で天気の好い日などには、おチエ此方に這入て来いと云て、表の庭に呼込んで土間の草の上に坐らせて、自分は襷掛けに身構えをして乞食の虱狩を始めて、私は加勢に呼出される。