후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
兄弟問答
或時兄などの話に、江川太郎左衛門と云う人は近世の英雄で、寒中袷一枚着て居ると云うような話をして居るのを、私が側から一寸と聞て、何にその位の事は誰でも出来ると云うような気になって、ソレカラ私は誰にも相談せずに、毎晩掻巻一枚着て敷蒲団も敷かず畳の上に寝ることを始めた。スルト母は之を見て、何の真似か、ソンナ事をすると風邪を引くと云て、頻りに止めるけれども、トウ/\聴かずに一冬通したことがあるが、是れも十五、六歳の頃、唯人に負けぬ気で遣たので身体も丈夫であったと思われる。
兄弟問答又当時世間一般の事であるが、学問と云えば漢学ばかり、私の兄も勿論漢学一方の人で、只他の学者と違うのは、豊後の帆足万里先生の流を汲んで、数学を学んで居ました。帆足先生と云えば中々大儒でありながら数学を悦び、先生の説に、鉄砲と算盤は士流の重んずべきものである、その算盤を小役人に任せ、鉄砲を足軽に任せて置くと云うのは大間違いと云うその説が中津に流行して、士族中の有志者は数学に心を寄せる人が多い。兄も矢張り先輩に傚うて算盤の高尚な所まで進んだ様子です。この辺は世間の儒者と少し違うようだが、その他は所謂孝悌忠信で、純粋の漢学者に相違ない。