후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
露政府の厚遇
或は地図などを持出して、地図の色は斯う/\云う色ではないか、自から此処が境だと云うと、露西亜人の云うには、地図の色で境が極れば、この地図を皆赤くすれば世界中露西亜の領分になって仕舞うだろう、又これを青くすれば世界中日本領になるだろうと云うような調子で漫語放言、迚も寄付かれない。マア兎にも角にもお互に実地を調べたその上の事に為ようと云うので、樺太の境は極めずに宜加減にして談判は罷になりましたが、ソレを私が傍から聞て居て、是れは迚も仕様がない、一切万事便る所なし、日本の不文不明の奴等が威張りして攘夷論が盛になればなる程、日本の国力は段々弱くなる丈けの話で、仕舞には如何云うようになり果てるだろうかと思て、実に情けなくなりました。
露政府の厚遇国交際の談判は右の通りに水臭い次第であるが、使節に対する私の待遇は爾うでない。ペートルスボルグ滞在中は日本使節一行の為めに特に官舎を貸渡して、接待委員と云う者が四、五人あってその官舎に詰切りで、いろ/\饗応するその饗応の仕方と云うは頗る手厚く、何に一つ遺憾はないと云う有様。ソレで御用がない時は名所旧跡を始め諸所の工場と云うような所に案内して見せて呉れる。