일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면

아오조라 문고

御国益論に抵抗す

の手代は平伏して、畏りました、お安い弗と両替いたしましょうと云て、幾らか割合を安くして弗を持て来た。私は傍に居てこの様子を見て居て「ドウモ無鉄砲な事を言う奴だ、金の両替をするに、安いときに買入れた金と云て、ドウ云う印があるか、安いも高いもその日の相場に定まったものを、夫れを相場外れにせよと云いながら、愧る気色もなく平気な顔をして居るのみならず、その人の平生も賤しからぬ立派な士君子であるとは驚いた。又三井の手代も算盤を知るまいことか、チャント知て居ながら平気で損をして何とも云わぬ。畢竟人の罪でない、時の気風の然らしむる所、腐敗の極度だ、こんな政府の立行こう筈はないと思たことがある。

御国益論に抵抗す夫れから私共が亜米利加に行た所で、その時に日本は国事多端の折柄、徳川政府の方針に万事倹約は勿論、仮令い政府であろうとも利益あることには着手せねばならぬと云うので、その掛の役人を命じて御国益掛と云うものが出来た。種々様々な新工夫の新策を奉る者があれば、ソレを政府に採用していろ/\な工夫をする。例えば江戸市中の何処の所に掘割をして通船の運上を取るが宜しいと云う者もあり、又或は新川に這入る酒に税を課したら宜かろうとか、何処の原野の開墾を引受けてソレで幾らかの運上を納めようと云う者もあり、又或る時江戸市中の下肥を一手に任せ