일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면

아오조라 문고

門閥の人を悪まずしてその悪習を悪む

従て小士族の家に生れた者は、自から上流士族の者から常に軽蔑を受ける。人々の智愚賢不肖に拘わらず、上士は下士を目下に見下すと云う風が専ら行われて、私は少年の時からソレに就て如何にも不平で堪らない。

門閥の人を悪まずしてその悪習を悪む所がその不平の極は、人から侮辱されるその侮辱の事柄を悪み、遂には人を忘れて唯その事柄を見苦しきことゝ思い、門閥の故を以て漫に威張るは男子の愧ずべき事である、見苦しきことであると云う観念を生じ、例えば上士下士相対して上士が横風である、私は之を見てその上士の傲慢無礼を憤ると同時に、心の中では思直して、この馬鹿者めが、何も知らずに夢中に威張て居る、見苦しい奴だと却て気の毒に思うて、心中却て此方から軽蔑して居ました。私がその時老成人であるか又は仏者であったら、人道世教の為めに如何とか、又は平等を愛して差別を排するとか何とか云う説もあろうが、十歳以上十九か二十歳の少年にそんな六かしい奥ゆかしい考のあるべき筈はない。唯人間の殻威張は見苦しいものだ、威張る奴は恥知らずの馬鹿だとばかり思て居たから、夫れゆえ藩中に居て人に軽蔑されても侮辱されても、その立腹を他に移して他人を辱かしめると云うことはドウしても出来ない。