일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면

아오조라 문고

政治の診察医にして開業医に非ず

明治十四年の政変

ソコで久しい前年から今日に至るまで、物に触れ事に当り、人と談論した事などを思出して、彼の時はアヽであった、この時は斯うであったと、記憶中に往来するものを取集めて見ると、前に記した通りになる。詰る所、私は政治の事を軽く見て熱心でないのが政界に近づかぬ原因でしょう。喩えば人の性質に下戸上戸があって、下戸は酒屋に入らず上戸は餅屋に近づかぬと云う位のもので、政府が酒屋なら私は政事の下戸でしょう。

政治の診察医にして開業医に非ずとは云うものゝ、私が政治の事を全く知らぬではない、口に談論もすれば紙に書きもする。但し談論書記する計りで、自からその事に当ろうと思わぬその趣は、恰も診察医が病を診断してその病を療治しようとも思わず、又事実に於て療治する腕もないようなものでしょうが、病床の療治は皆無素人でも、時としては診察医も役に立つことがある。ダカラ世間の人も私の政治診断書を見て、是れは本当の開業医で療治が出来るだろう、病家を求めるだろうと推察するのは大間違いの沙汰です。

明治十四年の政変この事に就て一寸と語りますが、明治十四年の頃、日本の政治社会に大騒動が起て、私の身にも大笑いな珍事が出来ました。