일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふくおうじでん

福翁自伝

福沢 諭吉

福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면

아오조라 문고

母の病気

俗に云う鼻掴みの世の中に、唯ペルリ渡来の一条が人心を動かして、砲術だけは西洋流儀にしなければならぬと、云わば一線の血路が開けて、ソコで砲術修業の願書で穏に事が済んだのです。

母の病気願が済んで愈よ船に乗て出掛けようとする時に母の病気、誠に困りました。ソレカラ私は一生懸命、此の医者を頼み彼の医者に相談、様々に介抱した所が虫だと云う。虫なれぼ如何なる薬が一番の良剤かと医者の話を聞くと、その時にはまだサントニーネと云うものはない、セメンシーナが妙薬だと云う。この薬は至極価の高い薬で田舎の薬店には容易にない。中津に只た一軒ある計りだけれども、母の病気に薬の価が高いの安いのと云て居られぬ。私は今こそ借金を払った後でなけなしの金を何でも二朱か一歩出して、そのセメンシーナを買て母に服用させて、其れが利いたのか何か分らぬ、田舎医者の言うことも固より信ずるに足らず、私は唯運を天に任せて看病大事と昼夜番をして居ましたが、幸に難症でもなかったと見えて日数凡そ二週間ばかりで快くなりましたから、愈よ大阪へ出掛けると日を定めて、出立のとき別を惜しみ無事を祈って呉れる者は母と姉とばかり、知人朋友、見送は扨置き見向く者もなし、逃げるようにして船に乗りましたが、兄の死後、間もなく家財は残らず売払うて諸道具もなければ金もなし、赤貧洗うが如く