후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면
先を争う味方の中を押し揉まれながら、山間の細道を見つけて奔りこんだ。
すると、その谷ふところから、一彪の軍馬が、金鼓の響きも正しく駈け出して来た。これなん彼の待っていた姜維である。費耀は、一目見るや、怒髪をついて、遠くから罵った。
「不忠不孝の賊子め、かつよくもわれをあざむいたな。思い知れよ、青二才」
姜維は満顔に、笑みを作りながら、はや近々馬を駈けよせて、
「誰かと思えば、費耀であったか。この腕に捻じ捕えたいと思っていたのは、曹真であったのに、鶴の罠に、鴉のかかる腹立たしさよ。戦うのも面倒なり、を脱いで、降参してしまえ」
「何を、忘恩の徒が」
喚きかかったが、到底、姜維の前に刃の立つわけもない彼はふたたび、それからも、汚く逃げ出した。
しかし、帰る道も、いつの間にかふさがっていた。山の上から沢山な車輛を投げおろし、それへ油や柴を投げ積んで、それへまた松明を抛ったので、その焔は山の高さほども燃え上がっているのである。
「残念」
費耀は立往生したが、空しく焼け死にはしなかった。その剣を頸に加えて、自ら首を刎ねたのだった。
「降伏するものはこれへすがれ」と、絶壁から幾筋もの助け綱が垂れていた。