일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면

아오조라 문고

司馬仲達計らる

一

司馬仲達計らる

一

蜀の諸葛亮孔明と、魏の司馬懿仲達とが、堂々と正面切って対峙するの壮観を展開したのは、実にこの建興七年四月の、祁山夏の陣をもって最初とする。

それまでの戦いでは仲達はもっぱら洛陽にあって陣頭に立たなかったといってよい。序戦の街亭の役には、自身陽平関にまで迫ったが、孔明は楼上に琴を弾じて、彼の疑い退くを見るや、風の如く漢中へ去ってしまい、両々相布陣して、乾坤一擲に勝敗を決せんとするような大戦的構想は、遂にその折には実現されずにしまった。

孔明も仲達の非凡を知り、仲達ももとより孔明の大器はよくわきまえている。

――その上での対陣である。しかも司馬懿軍十万余騎は、まだ傷つかざる魏の新鋭であるし、その先鋒の張も百戦を経た雄将だった。

「一望するところ、孔明は祁山の三ヵ所に陣を構え、旗旛整々たるものが見えるが、貴公たちは、彼がここへ出て以来、幾度かその戦意を試みていたか」

祁山に着いた日、仲達は、郭淮と孫礼のふたりにこう質問した。

「いや、ご下向を待って、親しくご指揮を仰いだ上でと考えて、まだ一度も戦っておりません」

「孔明としては、必ず速戦即決を希望しているだろうに、敵も悠々とあるは、何か大なる計があるものと観ねばならぬ。