후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면
悪くすると冥闇必殺の危地へ誘いこまれ、全滅の憂き目にあうやも測り難い。もはや追うな。もとの陣地へ退け」と、にわかに下知をあらためて、急に馬首を向けかえた。
すると不意に西方の山から鼓が鳴った。愕然と、闇をすかして望み見ると、星あかりの下を、一彪の軍馬が風の如く馳けてきた。たちまちその中から二十八人の黒衣の兵と、北斗七星の旗と、火焔の如き騎馬の大将があらわれて、真先に進んでくる。
近づくを見れば、黒衣の兵はみな髪をふり乱し、白刃をひっさげ、素はだしの態である。四輪車のうえの白衣簪冠の人もまた前に追いかけた者と少しもちがわない。
「や、や。ここにもまた孔明がいる?」
仲達は味方の怯むをおそれて、自身先に立って追いかけてみた。二十里、三十里と、追いかけ追いかけ鞭打ったが、どうしてもこれに近づき得ないことも、前の時と同じだった。
「奇怪だ。これは実に不思議極まる」
と、彼すらへとへとになって引っ返してくると、また一方の山の尾根から、七星の旗と黒衣の怪兵二十八人が、同じ人を乗せた四輪車を押し進めてきた。
二
人か鬼か、実か幻か、魏の勢は駭然と慄えあがり、敢えて撃とうとする者もない。