후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면
四
けれど一方、陰平の険隘を突破した艾の軍は、ときすでに蜀中を席巻し、直ちに成都へ突入していた。
成都。ああ、成都。
彼ら蜀人は、ここに魏兵を見ようなどとは、まったく夢想もしていなかったのである。殺到する魏の大軍を見て初めて、
「これは、この世のことか」
と、狼狽した程だったという。
ためにこのとき、城郭の防備などは、少しもしていなかったといわれている。知るべし、跳梁する敵人の残虐ぶりを。魏兵の蹂躙に悲鳴して逃げまどう婦女老幼のみじめさを。――かかるとき、なお毅然としてある都門第宅の輪奐の美も、あらゆる高貴を尊ぶ文化も、日頃の理論や机上の文章も、ついに何の役をもなさなかった。むなしく災いの暴威と敵兵の濶歩におののくだけであった。
四
蜀宮は混乱した。
ここもまた、かつての、洛陽の府や長安の都そのままの日を現出した。
帝劉禅には、何らの策も決断もない。妃とともに哭き、内官たちと共にうろたえているのみである。
魏軍はすでに城下へ迫って歌っている。蜀亡びぬ、蜀すでに亡し。有るはただ城門を開いて魏旗の下にひざまずく一事のみと。
「どうしたらよいか。汝らの意見に従おう。