후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
オーケストラや室内楽にはもはや生命のないのは判り切っているが、歌のレコードのある物や、今は世になき人の形見のレコードや、老いたる巨匠の若かりし頃のレコードには、充分の意義もあり値打ちもある。電気で入ったところで、――いかにレコーディングだけはすばらしくなったところで下手はやはり下手だ。レコーディングの古さのハンディキャップがあるにしても、十九世紀から遺された巨匠たちの晩年のレコードには、実にすばらしいものがある。それを味わうほどの雅量と想像力がなかったら、レコード道楽などは止すことだ。レコードはどんなによく入っても実演に勝る道理はない。コレクション全部を市の道路局にでも寄付して、日比谷の公会堂へ行くがいい。彼処では音楽の刺身がふんだんに聴かれる。
もう一つ余事にわたることを許して貰えるならば、私は、電気以前のヴァイオリンと歌のレコードを根気よく集めている仙石氏に敬意を表している。近頃の人はあまりに浮気過ぎる。電気の新しいレコーディングでさえあればなんでも良いように思うのは、なんという浅ましさであろう。ピアノにしても、ヴァイオリンにしても、歌にしても、十九世紀から遺された巨匠たちに及ぶ人は、その後たった一人も出ていないではないか。