일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면

아오조라 문고

フリッツ・クライスラーを偉大ならしめたのは恐らく欧州大戦であろう。オーストリー軍に参加し、傷ついて帰ったクライスラーの著書『塹壕の四週間』は当時既に世界に喧伝され、日本にも翻訳が出た筈であるが、それにもましてクライスラーを有名にしたのは、その銃後の活動であった。

戦線から退いたクライスラーは、一挺のヴァイオリンを提げて、その財と力とを傾けて傷病兵と遺孤のために働いた。その点ピアノのパデレフスキーと同様であるが、パデレフスキーは祖国ポーランド新興劈頭の大統領になったのに対して、負け戦のオーストリーのために働いたクライスラーは、物質的にはなんの酬いられるところもなかったのである。

しかし、世界大戦は終り、平和条約が締結された後、――まだ仏国の独墺に対する敵愾心が熾烈を極めている時、たまたま昨日の敵国、フランスを訪問したクライスラーが、想像も及ばぬ大歓迎を受け、条約上の平和に、人間同士の心の平和を齎したということは、なんという嬉しい光景であったことだろう。折も折、独逸の方では、戦後の救恤に対する大功労者として、提琴家クライスラーのために、国民的大感謝祭が行われている最中であった。