후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
これが即ちクライスラーの良さであり、クライスラーの偉大さである。大芸術家といえども人間であり、国民であるのだ。現代の有名な提琴家で、恩師の夫人と夜逃げした人さえある中に、入っては国民感謝の的となり、出でては敵国に平和の使として、国境を超えて親しまれるということは、人生の会心事でなくてなんであろう。クライスラーは、ヴァイオリンを捨てても、人間として、褒められ称えられていい人である。
クライスラーの弾く小曲に、くめども尽きぬ人間味の溢れるのは、この人間クライスラーの心の中から流れ出る情味のためではなかろうか。クライスラー老いたりと言われながらも、この人のヴァイオリンの音には、聴く者の胸に食い入る「何物かが」あることは否む由もあるまい。
「小曲はクライスラー」私はいつでも原則的にこう言っている。大震災の年日本を訪ね、帝劇で五日間独奏会を開いた当時のクライスラーは、四十幾歳の脂の乗り切った時で、あの時弾いた小曲の美しさは、全く筆舌の尽すべきではなかった。魂の底から揺り上げるような感激にひたって、幾千の聴衆は恍惚として夢のような陶酔を追ったものだ。あれは実に不思議な絃の魔術であった。