후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
第一にカサルスは、チェロの奏法に新しい境地を開いた人で、従来世界を風靡した十九世紀風のチェリストたちの、思いも寄らぬ境地まで到達したことが挙げられるだろうと思う。カサルスのチェロを、クレンゲルやグリュンマーのような純ドイツ系のチェリストたちと比べるとよくわかると思う。グリュンマーもクレンゲルも、ドイツ正統派の名匠で、この上もなくうまい人たちであるが、カサルスと比べると、音も、表現方法も、内容的なものも、全く違ったものである。
カサルスには勿論手堅い技巧もあるが、その上に、なんかしら、輝かしい芸術境がある。気高い音楽性と言ってもいい。彼の全人格から発散する気稟と滋味が、一種の雰囲気となって、その中に我々を溶かし込んで行くのである。カサルスには、スクヮイヤーのような粉飾も芝居気もなく、ハリスンのような蜜の甘さもない。むしろ淡々としてなんの技巧もないかに見える裡に、味わえど尽きず、掬めども及ばぬ深いものを持っているのである。
コルトーとティボーは、ピアノとヴァイオリンの名匠で、当代の第一線に立つ芸術家であるが、カサルスに兄事して、その教えを乞う事実は、消息通のよく知るところで、ティボーに親炙せる人たちは、ティボーの口を通して、カサルスに対する尊敬推服の言葉を一再ならず聴かされた筈である。