후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
上に上ったものである。トスカニーニの諳譜指揮は、彼の主張かも知れぬが、もう一つの重大な理由は、彼が極度の近眼であるからだといわれている。トスカニーニはひどい近眼のため指揮台上の譜が読めないので、その人間離れのした記憶力でスコアを諳んじてしまうのである。全くトスカニーニの記憶力は驚くべきで、初見の楽譜を一度眼を通しただけで、直ちに諳譜で指揮するというような、実に想像も及ばぬ離れ業をやってのけると伝えられている。
指揮者が譜を見るというのは便宜上のことで、原則的には諳譜で指揮することが当然のように思われる。芝居の役者が黒奴をいつまでもつけるのが恥であるように、指揮者が楽譜を見ずに、弾力的な指揮をするのは、事情は違うが、何がなし一脈の相通ずるものがあるような気がする。昔の指揮というものは、原作者の書いたままを再現するを旨として、指揮者の個性の介入を許さぬものであったが、今日では必ずしもそうではない。指揮は一つの芸術で、原作を出来るだけ有効に再現し、出来るだけ原作者の意図を生かして行かなければならないのである。
トスカニーニが諳譜で指揮することは、期せずして原作の楽譜を頭に入れて消化し、楽譜に煩わされることなく、これを自由に指揮し得る方法ではなかろうか。