후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
伊織はすぐ梅の樹へのぼり出した。
かなり大きな樹だった。恙なく育った毛虫は、驚くほど美麗な毛を着て這っていた。天道虫もいたし、青葉の裏には、青蛙の子もはりついていた。小さい蝶も眠っていた。虻も舞っていた。
人間の世界を離れた別な世界を覗いたように、伊織は、見惚れていた。いきなり梅の枝をユサユサ揺すって、昆虫の国の紳士淑女を愕かすのは気の毒みたいな気がしたのかもしれない。まず薄く色づいた梅の実を一個いで、ボリッと、齧った。
そして手近の枝から、揺すぶり始めた。落ちそうに見えていて、梅の実は案外落ちない。手の届く実は手でって、下の空樽へ抛り投げた。
「――あっ、畜生っ」
何を見たのか、伊織はふいにそう呶鳴って、家の横手の露地へ向って、ぱらぱらッと、三ツ四ツ梅の実を投げつけた。
垣根へ懸け渡してあった物干竿が、それと共に、大きな音を立てて地へ落ちた。続いて、慌てふためいた跫音が、露地から往来へ飛び出して行った。
きょうも、武蔵は外出していて、その留守中のことなのである。
細工場で、余念なく、刀を研いでいた耕介は、竹窓から顔を出して、
「なんだ? 今の音は」