후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
二
と、血なまぐさい声が宵の風にながれた。
二
喧嘩沙汰は年中のことだし、血なまぐさいものを、秘密裡にまた迅速に、処理してしまうことにもこの遊廓の者は馴れていた。
「どこへ逃げた?」
「どんな小僧か」
と、血相の恐い男たちが、捜しまわっていたのも一瞬のことで、程なく、編笠すがたや伊達すがたして、灯に群れる虫のように、ぞろぞろと、ぞめきに流れ込んで来た買手どもは、もう紅燈の下に、そんな事件が、半刻前に行われたという噂すら知らなかった。
三筋の往来は、更けるほど雑鬧してきたが、裏は、真っ暗な横町だの、田だの原だのが、しいんとしていた。
どこに隠れていたか、城太郎は頃あいを見すまして、暗い路地から犬の子みたいに這い出した。そしていっさんに暗い方へ向って駈けた。
そのまま、ここの闇は世間の闇へつづいているのかと単純に思っていたのである。ところが、一丈もある柵へ彼は突き当ってしまった。その柵は、この六条柳町を全部、城郭のように堅固にとり囲んでいる。先を尖らした焼丸太が結いまわしてあって、いくらそれに沿って歩いてみても、外へ出られる木戸も隙間もなかった。
少し歩くと、明るい町尻の往来へ出てしまうので、城太郎はまた暗いほうへもどって来た。