후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
を聴いた。天来の声は高々とワグナーの耳に響いた。
「人生の希望はここにある。光明よ、歓喜よ、――真実の音楽はあれだ」――と。
ワグナーは蹌踉として貧しい自分の部屋に帰ったが、おそろしい興奮のために発熱して、翌る日も枕から離れることは出来なかった。こうしてベートーヴェンは天来の啓示となって、ワグナーに往くべき道を教えたのである。
一八三九年「ファウスト序曲」を書き、一八四〇年「リエンツィ」を書き、一八四一年「さまよえるオランダ人」をスケッチし、ワグナーの天才は火の如く燃え始めた。かくて翌一八四二年には「リエンツィ」がドレスデン宮廷劇場に上演され、期待以上の成功を博して、ワグナーは一躍作曲界の寵児となったのである。続いて「さまよえるオランダ人」が上演され、熱狂的な歓迎の後ワグナーはついにドレスデンの王立オペラ座の指揮者として、祖国ドイツの音楽界に重要な地位を占むるに至ったのである。
ワグナーの生活は、幸福で順調であった。間もなく傑作「タンホイザー」が上演され、一面モーツァルトやベートーヴェンの作品を紹介して、民衆の理解を高めたが、それはしかしワグナーに用意されたゴールではなかった。