후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
チャイコフスキーの弱気は徹底的で、喝采に好い心持になるなどはもってのほかのことであり、自分に集まる人気や讃辞さえも極度に恐れる風があった。
イタリー歌劇全盛のロシアで、チャイコフスキーの最初のロシア歌劇「ヴォイェヴェーダ」の上演はきわめて困難で、第二流、第三流の小屋でようやく発表されることになったが、お人よしに徹したチャイコフスキーは、歌手に小言をいうことはおろか、その出来栄を批評することさえ出来ないほど臆病で、「早く上演が済んでくれればよい――」とそればかり念ずる有様であった。ルービンシュタインはその稽古に出席したが、作曲者の手ぬるさに腹を立てて席を蹴って退場してしまったほどである。歌劇「ヴォイェヴェーダ」の不成功に終ったことは言うまでもなく、チャイコフスキーは失望のあまり、その総譜をことごとく焼いてしまった。躓きの三つ目はこんな形でチャイコフスキーの弱い心を虐げたのであった。
続いて「ロメオとジュリエット」は、音楽協会で演奏されたが、校長ルービンシュタインと生徒の間に悶着が起り、演奏会は気違いじみた示威運動に葬られて、チャイコフスキーの音楽は滅茶滅茶にされてしまった。