후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
光輝と愉悦の音楽
モーツァルトの墓には、花も墓石も、十字架さえもなく、貧民よりもひどい取扱いでしばらくはどこにモーツァルトが葬られたかさえ判らなかったと言われている。が、モーツァルトの一千に上る作品は、天にそそり立つ大記念碑として、すべての人の前に巍然として立っているではないか。百五十年を隔てた今日、モーツァルトの葬いの貧しさを嘆く人がどこにあろう。モーツァルトほど愛せられ、親しまれる音楽家は、たった一人もこの世界には生まれなかったのである。
光輝と愉悦の音楽
モーツァルトの音楽は、古典音楽の絶頂におかれたもので、その形式美の絢爛たる点においては何人も及ぶところではない。清澄で、明朗で、光輝と愛情に恵まれ、豊醇優麗を極めるのがモーツァルトの音楽の特色であると言ってもよい。
晩年の作品に一脈の暗さを加え、意志的なもの、または燃焼的なものを感じさせるのは、ベートーヴェンの出現に対して、予言的な役目を勤めるものと言っても差しつかえはない。
傑作は最後の三つの交響曲(三十九番変ホ長調、四十番ト短調、四十一番「ジュピター」)、歌劇「魔笛」「フィガロの結婚」並びに夥しい室内楽で、わけても最後の三つの交響曲は、僅々六週間で作曲したという、超人的な逸話をさえ残している。